『DV被害者支援と加害者対応』~信田さよ子先生のお話を聞いて~

男女共同参画センター主催の企画講座の配信動画を見ました。信田先生はDV問題の専門家として有名ですが、元々はアルコール依存症の領域がご専門だそうです。この動画を見ていて、アルコールやギャンブルなどの依存症、摂食障害、ひきこもり、家族問題、DV、児童虐待の加害と被害、各種ハラスメント、性暴力の加害と被害等、その辺りを単一の問題として見るのではなく、根っこは同じなんだと再認識しました。

講演の内容は、①家族の暴力のとらえ方、②DV被害者を支援すること、③DV加害者プログラムについて、④面前DVについてでした。面前DVとは、親の暴力を子供が見てしまうことについての虐待性のことです。信田先生はDVの本質を「家族全体の問題」として扱っていました。またこの動画を見て、DVとは直接関係ないように思われるアダルトチルドレン(AC)という概念を知ることが大切だとも思いました。ACとは「大人になってから生きづらさを感じるようになり、自分の生きづらさと親との関係に非常につながりがあると気づいたり自覚したりした人」のことです。

信田先生は1995年からDV被害者のグループカウンセリングをされており、参加者は当初から身体的DVがない人が、多い時でなんと全体の8割ということもあったそうです。実は身体的DVを受ける人は少数派なのだそうです。これは、世間のDVのイメージ、社会の常識と相当異なると思います。シェルターが必要になるような単純明快で低能な暴力はごくごく一部なのだそうです。そのような身体的DVは氷山の一角で、加害者の多くは、外では「とてもいい人」と言われている男性で、誰もが尊敬するような仕事をしていて、言葉巧みで、決して「暴力」はふるわないけれど、経済的支配をしたり、生活時間の拘束をしたりするのだそうです。DVの本体というのは、どうやって妻の人生を支配するか、どうやって自分の所有物にするかなのだそうです。人間とは「言葉」で壊れてしまう存在です。DVとは酷い、信じられないような言葉で精神的ダメージを与えることとも言えます。

DVをする男たちは、「自分が(悪い妻を持った)被害者だ」と言い、「自分に責任はない」と全員が言うそうです。全員が全く同じことを言うのだそうです。そんなDV加害者は野放しで、被害者が逃げ隠れする。それが日本の現状なのだそうです。そして被害者も「あの時は私が悪かったから怒鳴られても仕方ないんです・・・」と、自分が悪い、自分にも責任があったと言う人がとても多いのだそうですが、私はここがポイントだと思うのです。ほぼ全員がそう言うそうです。強調されていたのはDV被害者は自分を被害者だと思っていないことです。みんな自分のせいだと思っているのです。

ここで私自身の話をしたいと思います。自分ではあまり自覚がないのですが、最近になってようやく「自分がされていたのはDVだったんだ」と分かってきました。私は29歳の時結婚し、31歳で離婚しました。最後は私に向かってタンスの引き出しが飛んできたので身の危険を感じて警察に駆け込むと、「今日は家には帰らないで下さい。ビジネスホテルか実家に帰って下さい。」と警察官に言われたのを今でも覚えています。

DV被害者にとって必要なのは知識だと信田先生はおっしゃっていました。自分が今受けていること、自分の身に起こっていることは何なのかを知ることが大切で、「DVとは何か」をきちんと理解することが大事だとおっしゃっていました。また、DV被害に重い軽いはないということ、「比較をしないこと」が重要であるともおっしゃっていました。

この動画を見て、知ることは自分を守ることであると気づきました。いろいろな情報に触れることを意識し、自分のこころの安心と安全を守っていきたいと思います。

・・・・・・という原稿(県の当事者会機関紙への)を今日は書いていましたけれど、自分のDV被害状況が「wwwwwwwwww」な感じでもう何とも言えないです(笑)

人生で一番幸せだったのが離婚が成立した日です、というのが本音。DVについてはまたいつか書いてみたいと思います。

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メンヘラさららの放送大学日記